まったく予定してなかったけどフリーランスになったし会社をつくりそうという話
この記事は、フリーランス Advent Calendar 2017の12/6の記事です。
はじめまして、seong15といいます。流しの事業開発を自称しています。
今年人生で初めてフリーランスになりました。正確には、2年前に1回フリーランスになりかけたんですが、完全リモートで働く会社(当時数名)に転がり込んで、2年くらいビジデベをやったりプロダクト売ってました。
フリーランスになるに至った経緯は退職者アドベントカレンダーに細かく書ける気がするので一旦省きますが、フリーランスになってよかったこと、悪かったこと、悩んでいること、今思ってることなど書いていきたいと思います。
活動とその結果
8月ごろからフリーランスで始めて、自分から営業かけた会社は4社くらいでした。一本も成約・継続しませんでした。結構激しく値切りされたので、「やっぱりアウトバウンドで獲得した顧客はあんま質がよくないなー」って思いました。
9月にFBでお客さんを募集したところ3件引き合いがあって、結局続いてるのは2社です。
8月後半~9月は10社新規訪問いくぞ、とおもって目標設定して営業活動してたんですが、意外と7社で目処がついたのでよかったなと思ってます。
2社くらいで十分かな、と思ったのですが、仕事のリズムがあんまりよくないので、無理やり3社にして、テンポよくアウトプットが出るようにした方がいいのかなと思ってます。
受注金額の具体的な内訳は言えませんが、年商にすると1本越えるかな?くらいの体制をつくることはできました。しんどかったけど、思ったよりはスムーズでした。うれぴー。
よかったこと
①マジ解放されてる
完全リモートの会社にいたときに「こんなに自由に働けるなんてサイコー」とか思ってたんですが、フリーランスはもっと自由でした。
まず社内営業をする必要がない。職務に関係ない人のご機嫌を取る必要もない。
営業を一番長くやってたにも関わらず、わたしは社内営業(というか、社内で自分を良く見せること)が苦手です(そしてそれでいつも失敗する)。
苦手というか、興味がないんです。職務に直接関係ないけど声が大きい人に配慮して私の仕事の質が微妙になることでお客さんは喜ぶんですかね?みたいな。
また、営業のお仕事をわからないタイプの人に、時間の使い方や仕事の仕方をとやかく言われなくていいってのがサイコーです。
②より時間にシビアになった
より1時間で出せるアウトプットに敏感になったことは良かったなと思います。短時間で仕事してたくさんお金もらえる方がいいじゃん、みたいなところです。だってスプラトゥーンしたいし、お料理にも時間かけたいし、犬とも遊びたいし、映画も見たいし、できれば英語も勉強して、また漫画を描きたいし....
③それなりの扱いをしてもらえる
独立したことで、周囲の人がそれなりの扱いをしてくれるようになりました。
エンジニアでもデザイナーでもなく、事業開発という領域でやってることを珍しがってくれる人もいます。お名前覚えてもらうのもお仕事のうちなのでよかったです。
結構探せばいると思うんですけどね?🤔
悪かったこと
①会計保険税金関連面倒
小数点の位置を間違えて数学のテストが0点になるタイプだったので、これはやばいと思って税理士にお願いするようにしました。
それでも面倒です......
②扱いについて
「それなりの扱いをしてくれる」と先述しましたが、本当に「それなりの扱い」をされることもあります。やり始めた頃に営業に行ったある会社は、私の見積もりを3分の1まで値切ってきました。それ以外にもスキルや経験が全然違うのに社長にマウントされたりと、ひどかったのでフェードアウトしました。
③太りました
+4kg.....たぶん後述するストレスです。
今犬とジョギングしてます。
悩んでいること
①自分の市場価値
フリーランスになって、以前よりも自分の市場価値をものすごく意識するようになりました。
イケてるマーケットでイケてるポジションをとって結果をださなければ、簡単に時代とか若い子とかすごい人とかに置いていかれる、という気持ちが強く、非常にストレスです。直近までは目の前の生活基盤を安定させることに手一杯だったので、やれてる案件が少なくブレイクスルーがないのも原因の一つかもしれません。
なぜそんなことを考えるかというと、雇用形態問わず、知的好奇心が満たされてドバドバーっと気持ちよくなる仕事がしたいからです。それには「できること」を状況や時代に合わせて変えていかなければいけない。少なくとも私の年齢(30代前半)は沈みゆく経済から逃げられないんだから。
結果どのマーケット(=お客)に自分の時間を投資するのか、少しでも判断が遅いと命取りなんじゃないか、という切迫感を毎日感じています。お客さんをシビアに切る判断をしなければ、という気持ちが常につきまとうのは、無邪気にお客さんを好きでいられた会社員時代とは決定的に違うことで....お客さんのUXの追求と、自分の生存戦略が折り合わないことは、正直、いままでに無いストレスです。
②New Discoveryが遅いし少ない
じつは結構このフリーランスという状態には飽き始めています。
理由は、よく「外からのインプットがすくないから」というのが言われますが、そういう方向性のことです。
詳細でいうと、どちらかというと私は壁打ち相手を誰かにしてもらって自分で答えを見つけるタイプなのですが、すぐそばに壁打ちをしてくれる人がいないのはもどかしいですね。完全リモートの時は、なんだかんだ社長を捕まえれば壁打ちはできたので。
もちろん、お客さんとは週1~3のMTGをしていますが、そうじゃないんだよなーと。
ここらへんの対策は後述の方法で解決したいと思っています。
正直、「ふんふんそうなんだ。で、どうしたいの?」って言ってくれるbotだけでもいいんだけどなあ。。。
③ 人で悩むのは変わらない
発注してくれた人と合うか合わないかみたいなところです。
取引見直す大きな要因でもあります。転職と似てますね。
今思っていること
①結局エンドユーザーの評価だけ見てればいいのではないか
- お客さんをシビアに切る判断をしなければ
とか言っておきながら、やっぱりお客さんの反応は気になるのでMTGにいくたび価値が出せてるかすんごく気になってたんですが、結局さっさとサービスつくりまくってユーザーの反応を見るのが一番正しい評価軸のような気がしてきたので、最近そのように割り切ろうと思いました。
②「雇われたくない合同会社」でも作ろうかな
- すぐそばに壁打ちをしてくれる人がいないのはもどかしい
と言いましたが、やっぱり知見の交流ができないのは本当にエウレーカの回数に影響してよくないので、なんとかして常日頃、雑談ベースでもいいから話ができる人が欲しいです。
あと、どうしてもIT健保に入って寿司をたべたりバーで酒を飲んだりしたいので
IT健保にはいる+自由に顧客と取引したい/物作りしたい人たちが、知見を深めディスカッションをする組織をつくってしまっても良いのかなと思いました。
社名はまだ決めてないんですが、(ミニマムにつくれるので)合同会社にすることは
決めてるのと、「雇われることに窮屈さを感じる自分の腕で飯を食ってる人たち」に
うまく活用して欲しいので、「雇われたくない合同会社」って仮の名前で呼んでいます。
IT健保の加入条件が
- 1年以上協会けんぽに加入
- 20人以上
- 平均年齢35歳くらいの社員構成
とのことなので、会社設立したら、のんびりTwitterで採用LPをツイーヨし続けようと思っています。
今のところ、私ともう一人でやる予定です。会社名が決まらずに2ヶ月がたちそう。。。!がんばる。
③自分がやりたいことをまた見つけたい
正直、今の状態は自分にとって充電してるようなものだと思ってて、(マーケットも含め)条件さえ合えば話は断らなかったのですが、それだとやっぱ何か張り合いがないです。正直、思ったほど生産性をあげられてないのはこの張り合いのなさのせいなんじゃないかなって思ってます。
結婚して子供産んだりしたらパワーが分散しちゃうのかなとかすこし不安だったり、子育てに夢中になっちゃってどうでもよくなっちゃうのかなとか思いますが、それでもやっぱり今は、時代を追いかけていたいというか、シンギュラリティじゃないですが、シフトチェンジする瞬間は見たいというか(だんだんスピリチュアルな内容になってきた...)。
なんとなく日本にはもう無いってのはわかってるので、他所に行くための打開の一手を打たなければってかんじです。やっぱ一回外資入っちゃうのがいいんですかねえ。日本法人立ち上げとかならやってみたいんだけどなー(1年くらい)。
は〜〜〜〜サンフランシスコ住みて〜〜〜〜(今年出張ついでに行った)英文レジュメおくるぞーーーーーーー